2009年5月9日土曜日

新エネルギーの経済性比較

日経ビジネスONLINEに「海風で大規模、効率発電」と題した記事が載っていた。

記事の内容は,
山間部が中心だった風力発電所を海岸沿いに展開することで大型化。海底に支柱を立てる方式だけでなく、浮体を並べる方式も開発が進む。欧米勢が実証実験で先行。日本はこの分野で取り残される可能性も。
ということであったが、もっとも興味を引かれたのは同記事の中の「主な新エネルギーの経済性比較」という表であった。表題に”太陽光を上回る発電効率”ということで、洋上風力の経済性が上から2番目になっていた。1番は原子力で、2番目の洋上風力の次は陸上風力、その次は海流・潮流、そして太陽光、最後に波力という順番であった。

これだけ見れば海洋風力の優位性を背景にした記事ということがわかる。

その表の左下に、出所:東京大学とあったので、ネット検索してみたがなかなかヒットしなかったので、いつ作成されたのかが不明であった。代わりにヒットしたのが、NEDOの”代表的な新エネルギーの経済性試算例”で、出典は2001年6月に新エネルギー・産業技術総合開発機構の肝いりで総合資源エネルギー調査会の新エネルギー部会が作成した資料であった。この資料は多くの関連する企業や団体でも使用されており、例えば電力会社の新エネルギーへの取り組み方などにおいても重要データとして採用されている。

データが2001年と古く、その当時から比べるとオイルショックやサブプライム問題などが起因する社会や経済の状況も大きく変わっており、このようなデータを使用するのはどうかと思い、さらに検索してみた。

そこで引っかかったのが、資源エネルギー庁の”平成19年度 エネルギーに関する年次報告書”、いわゆるエネルギー白書だった。その中には最新の新エネルギーの経済性分析などが乗っているのではと期待しながら読んでみたが、そこで使用されていたのは先ほどと同じく2001年6月発行の資料であることがわかり、随分とがっかりした。その他にも、「第3部 平成19年度においてエネルギーの需給に関して講じた施策の概況」の”第3章 多様なエネルギー開発・導入及び利用”の全35ページ中の20ページが原子力関連であったことなどで、現在の日本政府のエネルギー政策に対する姿勢が感じられた今日一日であった。

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